振動子取り付け対応モデルのホビーカヤックにケーブルを通してみた。
毎度ありがとうございます、釣り部門担当のナガシマです。
当店では、ヨッシー先輩がホビーパーツに異常に詳しいのですが、HPの更新などで忙しい様子。「おい、おまえ。おまえが振動子対応の新しいホビーにケーブルを通してみろ」と優しくおっしゃるので、さっそく、みんな大好きなレボリューション13をモデルにやってみました。
ちなみに、最新型の「振動子取り付け対応モデル」のホビーは、基本的には艇内に通したケーブルを取り外さずに装着したままになります。つまり、釣りが終わったあとの車載や、ご自宅などでの保管時も、ケーブルは通したままです。いや、もちろん、その気になれば毎回取り外すこともできますが、正直……めんどくさいので、つけっぱなしのほうがいいです(魚探もつけたまま屋根付きガレージなどに保管したり、車載せずにトレーラーで引っ張ったりするアメリカでは、これが普通のようです)。でも、振動子をL字型ステーなどで艇外に装着し、釣りのあと毎回、取り外す方法に慣れている場合は、そのほうがいいかもしれませんね。
さて。
というわけで、さっそくやってみましょう。
①レボ13をひっくりかえすと、シートのやや後方のハルに黒いパーツがついています。これが「振動子取り付け対応モデル」の特徴のひとつ。本来はローランスの魚探に対応していますが、今回はホンデックスの魚探のケーブルを通してみます。
②ドライバでビスをゆるめてカバーをはずすと、このようにくぼみがあります。ほほぅ、このカップに振動子が収まるんですね、わかります。
③魚探本体に取り付ける端子側から、ホールに通していきます。
④通し終わったら、振動子を黒いカバーに取り付けます。ローランスのスキマー型振動子などは、ホビーカヤックに付属している専用パーツ&ボルトで装着可能です。ホンデックスの振動子を取り付ける場合は、ちょっと工夫が必要ですね。従来のように入れ歯安定剤を使うか、コーキング剤で固定する方法が簡単だと思いますが、これらの接着剤は、空気が入ることで超音波が減衰して感度が落ちないようにすることと、夏場の高温でドロドロに溶けないように注意することが必要です。どうせ取り外さずに付けっぱなしにするのであれば、ホームセンターにあるステンレスパーツや接着剤などを組み合わせてしっかり固定してしまうのがいいと思います。
⑤ホールは、シート部の真うしろでデッキのカーゴスペースに貫通しているので、ケーブルを通したあと、ハルの黒いカバーをビス留めします。次に、写真ではケーブルの出ている穴の手前にある黒いキャップをはずします。このキャップも「振動子取り付け対応モデル」の特徴です。ここから、艇内にケーブルを通せる仕組みになっているのです。
⑥レボ13の場合、センターハッチから手を入れ、背もたれ付近にあるキャップをはずす……のですが、これが大変! 手の長いアメリカ人なら余裕かもしれませんが、私ナガシマのように小柄で手の短い日本人は、ハッチに腕を入れて肩を押しつけて指先がかろうじて届くくらい。でも、ここであきらめずにがんばって蝶ネジをゆるめると、キャップをはずせます。
⑦キャップをさらに分解した図。左上から、キャップ本体、ゴムパーツ(メクラ栓)、蝶ネジ、ゴムパッキンです。
⑧キャップのメクラ栓を、ケーブルを通せるゴムパーツに交換します。ホビーカヤックのすごいところは、各メーカーの魚探のケーブルの太さに対応した数種のゴムパーツが付属しているところ。ローランスもハミンバードも、もちろんホンデックスも、全部OKなんです。
⑨こんな感じで、ゴムパーツにケーブルをはさみこみます。
⑩あと、必ずゴムパッキンを通しておくのを忘れないように!! 正直いいますと、この撮影中、2回もゴムパッキンを通すの忘れましたテヘ。いちいちやり直すのはけっこう大変でした、要注意です。また、ゴムパッキンには裏表があって、正しく装着することでキャップに密着して防水性を高められます。このへんの作りの細かさからも、ホビーのオタク感がじわじわ伝わってきます。
⑪ケーブルをはさんだゴムパーツをキャップに取り付けます。けっこう力のいる作業なので、わりばしなどでグイグイ押し込むといいでしょう。
⑫次に、艇内にケーブルを通します。ケーブルを入れたら、キャップでフタをして、カヤック内側から蝶ネジを締めて固定します。
⑬そして、シートの左右前方の小物入れの横にあるキャップをはずします。このキャップは、センターハッチからすぐのところにあるので、アクセスは容易です。ここからケーブルを出し、⑤~⑫と同様の作業をおこないます。ちなみに、ホンデックスの魚探PS-501CNは、向かって左側に端子の口があるので、ここではカヤックの左舷からケーブルを通しました。今回はセイリングキットを立てるホールを利用してデッキの中央に魚探を設置しましたが、右舷のデッキのふちにマウントをつけて魚探を置きたい場合は、もちろん右舷からケーブルを通したほうがいいと思います。
⑭ケーブルを通して魚探に端子をさしこみ、装着完成! デッキの上は、いままでからすると、めちゃくちゃすっきりです。整理整頓が好きな人には、こういう感じはたまらなくイイと思いますよ。実際、ケーブルにルアーのフックがからんだりしなくなるだけでも釣りやすさは格段にアップするはずです。見た目からして、かなり機能的。やっぱり、モテるカヤックはちょっと違いますね。
こちらは、隠れたヒット商品、ホンデックス/ケーブルキャップ。ホビーのカヤックに振動子をつけっぱなしにしておくなら、このケーブルキャップもいっしょにつけて、端子を保護するといいですね。
今回はザーっと紹介しましたが、「ここはどうなってるの?」などのご不明な点や、「レボ13の在庫状況は?」などのご質問がありましたら、お電話(045-222-1322)でもメールでもかまいませんので、いつでもご連絡ください。
では、すべてのカヤックアングラーがよい釣りをできますように☆
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