『ロッドアンドリール』8月号の「艇活。」取材です。
毎度ありがとうございます。古着でも新品でも、気に入った服があると、すべて買わずにはいられないナガシマです。で、買ったことに満足してしまい、すぐに買ったことすら忘れてしまうというステキな習性を持っていることがやや自慢です。
というわけで、昨日の定休日は、ドンドンウエンズデーに行きたい気持ちを85%ほどガマンして、『ロッドアンドリール』8月号の連載企画「艇活。」の取材で、茨城県は新利根川に行ってきました。ナガシマは「艇活。」のレギュラー部員なんです。新利根川といえば、霞ヶ浦のバスはここから流入したそうです。また、メガバスのVフラットが生まれた川としても有名です。個人的にもすごく思い出のある川でして、生まれて初めてスピナーベイトで釣ったのも、ビッグバドの恐ろしいまでの威力を知ったのも、ズイール/プロップのMP(メタリックパープル)が新利根川の超爆釣ルアーだというウワサが、実際に使ってみて真実に変わったのも、この川です。つまり、相性のいい川のはずなんですが、それは岸釣りのハナシ。カヤックでの釣りは、ずばり初めてです。でも、早朝に現場について水面をみると、ちょい前の雨の影響で増水しているものの、曇り空の下、水面でベイトがもじり、イキフンはばっちり。試合後のスポーツ選手にインタビューすると、85%くらいの確率で第一声が「そうですねー」と答えるように、こういう雰囲気のときは、85%くらいの確率で、そうですねー、だいたい釣れるものなんです。
こちらは、連載「艇活。」の主人公、kayak55.comのホエール赤澤さん(手前)の乗るウィルダネスシステムズ/ターポン120ウルトラライトと、チャン松さん(奥)の乗るハリケーンカヤックス/オープンベイ120。おふたりはいつも、取材本番の前にプラをして(これって、メディアプロの人でもなかなかできない、本当にスゴく大変なことなんですよ!)、状況を下調べしたり、カヤックの降ろし場所をチェックしたり……本当にいつも熱心な取材に対する姿勢には頭が下がります。元編集者として、おんぶにだっこ、お世話になりっぱなしで、激しくスミマセン。
こちらは、ターポン120乗りの『ロッドアンドリール』変集長、中村ケンケン。変なやつらが集う編集部には、ナガシマもついこないだまで在籍していました。
ケンケン編集長は、フェンウィックのFC38などのヴィンテージタックルに最新のベアリングシステムを組み込んだアンバサダーをセットしたり、入手困難なオールドルアーや、マジで超希少なハンドメイドプラグをたくさん持ったりしているトップ屋さんです。トップの釣りはまあまあ上手ですが、普通の巻き物とかフィネスの釣りは、たぶんナガシマよりヘタです。あと、ふだんは、逗子の海岸で沈しまくっています。
朝イチの出艇直後、曇り空で若干、肌寒い時間帯にヒットしたかわいいバス。当然、ベイトフィネスです。ネコリグです。もう、関東のバスはこの組み合せじゃないと釣れる気がしません。まあ、取材ですからバスの画がないとまずいんですよね。フィネスなのはしょうがないんですよ、これは仕事ですから。遊びじゃないんですよ、ええ。顔はニヤけてますが、これはビジネス、男の真剣勝負なんです。
今回は、チャン松さんと色までどカブりしましたが、ハリケーンカヤックス/オープンベイ120で出撃しました。オープンベイは、平水や内湾の波静かなエリアでルアーフィッシングなどを楽しむのに最強のカヤックのひとつ。その特徴をひと言で表すなら、「広々リビング」。テレビはここ、ソファはこっち……みたいに、凹凸の少ないフラットデッキのどこに何を置くのも束縛フリー、自由自在。好きなレイアウトでザクッと荷物を積載できるので、クルマからポイと降ろしてサクッと釣りをするのに、すごくちょうどいいカヤックです。乗って漕いだ感じは、兄弟分のフェニックス120とよく似ていますが、座面がやや低い分、重心も少し下がるので、オープンベイのほうが直進安定性は上かな?と思います。また、喫水がかなり浅いので、水深30cmくらいのどシャローでも入っていけます。これ、カヤックバスフィッシングではすごく大事なことで、「ナガーポール」(以下参照)と組み合わせることで、岸から狙えない水路や小河川の上流にいる手つかずのバスを攻略することができるんですね。
フロントのスカッパーホールにブッさしたスキーのストック。これが「ナガーポール」です。パワーポールではありません。これで、水深1mほどのシャローエリアなら、ほぼ完璧にカヤックを固定することができます。多少の風でも流れがあってもカヤックが動きません。2穴式のスカッパーホールじゃないと効果が薄いかと思いましたが、まったく問題なく機能しました。このシステム、ホエール赤澤さんにも試してもらったところ、すごく喜んで大絶賛してくれました。取材終了後、さっそくみんなでホームセンターに寄って、園芸用ポール、伸縮式アルミポール、塩ビパイプ……など、よりいいものを探して店内を物色。シャローカヤッキングの新時代へ向けて、あれこれ打ち合わせし、激しく議論しました。ええ、ビジネスチャンスですから。ナガシマは、試しに径16mm、長さ2mの塩ビパイプとT字のキャップを買ってみました。さっそく明日、シャローのシーバス釣りでどこまで通用するかテストしてみます。この結果は、後日、報告しますね。
浅場なら、ストック2本でカヤックを動かすことも余裕です。むしろ、パドルも振れない激細水路やブッシュだらけのホソ上流では、こんなストックじゃないと進入不能です。ところでこのスタイル、ノルディックウォーキングならぬ、ノルディックカヤッキングと名づけてみました……いや、この際なんで、流行っているものにあやかりたいんです、はい。でも、本当に静かに移動できるんですよ。岩などのハードボトムをカツン!とかやらなければ、ほぼ無音です。音や気配に超敏感なコイですら、こちらの存在に気づかないかもしれません……。
で、取材のほうは、かなり順調に進みまして、連載史上初の半日で終了。なんだかんだで、終わってみれば、ナガシマは8バイト4キャッチ。40アップも釣りましたよ、ええ。そして、デストラーデばりのスラッガー、ホエール赤澤さんは、得意のジグ撃ちで、なんと、またも……でかバスをゲット! 今回、釣りをしたのは、おかっぱりがほとんどできない、背の高いアシが生えそろったエリア。岸釣りは、ほとんど無理ゲーです。新利根川というと、護岸された場所を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、やっぱり、人を寄せつけないところには、素直な性格のバスが残ってますね……と、まあ、オトナの事情により、これ以上は詳しく書けませんので、6月26日発売の『ロッドアンドリール』8月号をぜひ読んでみてくださいねー。
※やっぱ、デカいの釣るならラバージグは必須課題ですね。ナガシマも、今回はジグ試合になると思って、けっこう集中してフリップしたのですが、ピックアップ寸前にデカいのが追ってきて反転しただけでした。ジグって、昔からなぜかホント苦手なんですよ。もっと練習して、がんばらなくてはダメですね。
では~。
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