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2013/05/20

カヤック版パワーポール。

パワーポール。バスボートのスターン部にニョキっとついてるあの棒のことですね。いまや、ほとんどのバスボートオーナーが装着しているほど定番化したアイテムです。カマキリの腕のようなアームが伸びて水底をキャッチするわけですが、主に、どういう場面で使うかというと、エレキを踏まず、シャローを静かに攻略したいときや、バックウォーターをサイトフィッシングで攻めたいときなどに役に立つんですね。あと、風があるときでもパワーポールを降ろしていれば、リグを作り直している間にも流されずに済む、というメリットもあります。ほとんどの場合、1本より2本、設置したほうが効果的なのですが、こんなに便利なアイデアをカヤックにも流用しない手はない!と妄想系アングラー・ナガシマは激しく妄想したわけです。

うーん……考えること2日半。結局、スカッパーホールになんか棒をブッさして、無理やりとめりゃいいんじゃね?という結論に。足漕ぎカヤックでおなじみ、アイデアブランドのホビー家には、なんとパワーポールに似た専用のパーツもあるようですが、ナガシマ家は、ウエーディング時にエイに刺されないように底を突きながら歩くために使っていた、スキーのストックを流用してみました。

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ストックの長さは130cm。本当はもうちょっと長いストックがあるといいのだけど、135cmくらいが限界なんですかね? ちなみにコレ、だいぶ前に有名スポーツショップで「サロモン」だと思って買ったのですが、妙に激安だったので、家に帰って確かめてみると、「スラローム」と書いてありました。英語表記だとイキフンが似ていて、ロゴもそっくりだったんです。トンチが効いてますね。

スキーは大昔に卒業してしまったので、ストック先端の円盤?っていうんですかね、これにはまったく用はないので、その場で切り落としてもらいました。こうすると、ちょっとした武器に見えてしまい、「ええ、エイを突くために使うんです。えへへ」ともいえず、店員さんに怪訝な顔をされながら帰ったことを、いまでもはっきり覚えています。

さっそく、バス釣りで試してみると……………ヤッバい、すごくいい!

ナガシマ的には日本初の快挙、大発見じゃないかと勝手に思っていますが、もし、どなたかすでにやられている方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご連絡ください。訂正しますので。

とにかく、パドルですらバスを驚かせかねない水深で、カヤックをしっかり固定できる。しかも、多少、流れがあっても、きっちりバウを上流に向けて止めることができる。すごいぞオレ。水深30cmでも、ほぼ音を立てずに攻められるぅ! 1本より2本のほうが効きがいいのは、パワーポールと同じのようです。

スカッパーホールが左右にふたつあるタイプのシットオントップカヤックをお持ちの方は、ぜひ試してみてください。たとえば、マリブカヤックス/ミニXや、フィールフリー/ニューノマドなど、スカッパーホールが直結式のものなら問題なくイケます。もちろん、1穴のハリケーンカヤックス/フェニックス120やオープンベイ120でも、急流でなければ大丈夫でしょう。なんなら、前後のホールにストックを挿して、強引に固定することもできるはずです。棒は、ある程度の長さがあれば、この際、なんでもいいと思います。園芸用のポールとか、軽くて丈夫っぽいのがあるし、色が緑だし、よりバスに警戒されにくいかもです。

で、さらにストックのいいところは、パドルで漕げないようなソイホーな水路に入ったときでも、ストックでコントロールしながら静かに潜入できるという点です。これはですね、これから夏にかけて、バスがどんどんどんどんホソの上流に進入していけばいくほど威力を発揮するはずです。バスボートはもちろん、アルミボート、ジョンボート、そして、おかっぱりやウエーディングでも入れないような激しいブッシュ地獄の極細水路や小河川上流部には、カヤックでしか攻められない天国がまだまだありますからね(ナガシマ調べ)。

今週は、ロッド&リール誌のカヤック釣行連載「艇活。」の取材予定があるので、シャローエリアでカヤックを固定しなければいけない場面があったら、再び実戦投入してみたいと思います。

5月後半から6月は、カヤックで釣りたいサカナが多すぎて困りますね。バス、シーバス、マダイ……みなさまも、ぜひステキな釣りを!

ではでは。

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