昨日は、午前中だけほぼ無風の予報だったので、久々に千葉県は木更津のシーバスに行ってきました。偵察です。ええ、偵察です。こういっておけば、たとえ釣れなくても、偵察ですから、で済ますことができます。どうもです、サウスウインドの釣り門番、ナガシマです。
木更津……ちょっと前まで、日本で一番好きな地名でした。携帯のアドレスは、一時はkisarazu80up@にしていました。ウエーディングでのシーバス釣りがこんなに流行る前から、毎週、通ったものです。よく釣れましたよ、ひと晩で30匹とか、50匹とか。年越しウエーディングとかもやったりして、楽しかったですね。0時ちょうどに、横浜、お台場、舞浜の3カ所の花火を同時に見られたりして、大晦日の干潟なんかほとんど釣れないんですけど、いい思い出です。最近では、人が増えてしまって、好きなポイントに入りにくくなったので、行くことはなくなってしまいました。でも、カヤックではたまに出撃していました。トップで爆るのが楽しくてですね、なんていうんですか、阪神タイガースが年に数回、14-3とかの圧倒的スコアで読売ジャイアンツに勝つような感じで、アホほど釣るのが恒例行事でした。
そんな木更津に久々に行ったのは、今年になって、カヤックシーバスの釣果が思わしくないから。ココロのふるさと、木更津なら、なんとかなる、なんとかしてくれる、と考えたんです。あとは、こないだのブログで宣言したとおり、ナガーポールの効き具合を確かめたかったから、なんです。何度もスミマセン、ナガーポールですよ、パワーポールではありません。
というわけで、朝6時に出艇。今回も、ハリケーンカヤックス/オープンベイ120が相棒です。バスだけでなく、アオリイカや、カワハギ、シロギスなどのエサ釣りなど、波静かな湾内の釣りにもピッタリ。例によって、小型クーラーボックスやバッカンなどのタックルを無造作に配置し、すいすいと漕ぎ出しました。本気で漕ぐと、めちゃくちゃ速いのがハリケーンカヤックスのいいところ。はじめに、小櫃川河口付近へと向かいました。
まずは、河口沖の本流筋を探りました。ルアーは、最近のお気に入りバイブレーション、ロンジンのキックビート。しばらく投げると、激しい衝撃とともに、イヤなドラグ音が。ご存じ、エイちゃんです。ウエーディングでエイに遭遇するのがイヤでカヤックシーバスをはじめるお客さまは意外と多いのですが、その気持ちは、よーーーくわかります。ナガシマも、エイが苦手です。いままで、ウエーディング中によく刺されなかったものだと思います。踏んだことは何度もありますし、股の間からエイリアンのような尻尾が「ヒュン!」と飛び出てきたこともあります。最近は、海水温が上がったからなのか、エイが増えた、ともいいます。ところで、エイってなんのためにあんな毒針を装備しているんですかね? だれと戦っているんでしょうね? ナガシマ予想では、大昔にエイを捕食するサメ類がたくさんいて、そのイジメに対抗するために、何年もかけて毒針を進化させた、と考えています。ドラクエの「どくばり」でモンスターの急所を突くのは大好きなんですけど、答えがとても気になるので、どなたか、教えていただけませんか。
カヤックだと、そんなエイを追い抜きながら、横目で見ながら進めるので楽しかったのですが、実際にスレがかりしてしまうと、すごく大変。なぜなら、地面で踏ん張れないから。カヤックだと、引かれるまま、されるがままになってしまいます。
寄せては走られ、を、20分ほど繰り返しましたが、デカすぎてロッドでリフト不能。なので、濡れタオルでPEライン、そしてリーダーを引っ張ってルアーだけでも回収しようとしたところ、スナップの結び目で切れてしまいました。ごめんなさい。自分史上、たぶん最大級のエイです。尻尾は自分の腕の長さより長く、先端は人差し指より太かったです。尻尾しか見えなかったのですが、尻尾が見えているのに体が見えないということは……ガクブル級です。
ふぅー。クソでかいエイにぐったりしたあと、さっそく、ナガーポールを立てて休憩しつつ、リーダーを組み直しました。こういうとき、風に押されていつの間にか沖に流されたり、岸に寄せられたりしないので、本当に便利だなー、と思います。ただ、試作的なポールなので、砂底に刺すことができず、海底をずるずるなぞっている感じでした。パラシュートアンカーとほぼ同等か、やや上の効き、と思っていただければいいかと思います。
全長2m、径は16mmの塩ビパイプを使用しています。2mあれば、シャローのシーバスにはちょうどいいかな、と。カヤックシーバスって、底が微妙に見える、1.5~2mくらいの水深でよく釣れる印象が強いからです。
先端に、スカッパーホールからの抜け落ち防止のための「TSチーズ」という部品を装着しました。ところで、「チーズ」ってなんですかね?
釣りを再開して、水深3mくらいのアマモ地帯を探ると、ななななんと!1.4kgのメスのアオリイカが釣れました。最初はコウイカのスレかと思いましたが、まさかのアオリイカとは! しかも、速巻きのクルクルをガッツリ抱いてきました(笑)。このアオリイカも、東京湾奥でもたびたび釣れるようになってきたといいます。当店のある横浜でも、沖堤などで釣れていると聞きます。しかし、1.4kgのメスにペアリングするオスってどれくらいなんでしょうか。イカ名人の弟に聞いたところ、「3kgはあるな」とのこと。東京湾内で3kgもガクブル級ですね。
アオリをネットに入れて、アスリート9Sのハードトゥイッチという古典テクで同じエリアを探ると、ようやく60アップのシーバスがヒット。湾内人気ターゲットが夢の競演です。でも、湾内最強捕食者2種は、ほぼ同時に釣られて、ちょっと恥ずかしそうです。アオリイカは、ホタルイカからダイオウイカまで、イカなら何でも大好きな当店のスタッフ、ファルトカヤック研究家こと水野センセへのお土産にしようかと思い、10分ほどキープしていましたが、メスなのでリリースしました。
しばらく続けましたが、アマモエリアで何匹か単発でチェイスしてきただけで、バイトには至らず。日中シーバスは、群れの競争原理を働かせないと、連発は難しいですね……結局、ピキイチというしょぼい結果に……。今年はまだ、時期的にちょっと早いんですかね? ベイトのトウゴロウイワシは山ほどいるんですけど。まあ、今日は偵察ですから。トップでボコボコなんて、だれも言ってませんから、ね。
当店が開店するころに、横浜方面を望みながら、20円引きのおにぎりセットで朝ごはんwithナガーポール。午前中、10時半くらいまではほとんど風もなく、潮でゆっくり流される程度。その後、すこしずつ風が強くなりはじめ、風速6~7mくらいまで上がりました。シーバスの反応もなくなってしまいました。なので、このタイミングで、水深2m以浅のシャローでナガーポールの効き具合をテスト。結果としては、ありといえばあり、使えるか使えないかでいえば、使える、です。ちょっと危ないかも、と思ったのは、波のある状況で、ポールをさすタイミングによっては、艇とポールに妙な支点、力点、作用点が生まれて、艇がグラグラする瞬間があることです。つまり、艇が流れになじんでいない状態でポールをさすと、横波を受けてバランスを崩すことがありました。ポールが底に着くか着かないかの状態で横波をくらうと、足払いのような状態になって、場合によっては転倒するかもしれません。この点においては、十分な注意が必要です。
釣果は気持ちよくなかったですが、よく晴れた朝のオープンベイ120の漕艇はとても気持ちよかったです。口の先端を婚姻色で気味悪いくらいオレンジ色に染めて泳ぐダツもいました。そろそろ海中も夏の気配が濃くなってきたようです。最近では、風が落ち着く日も増えたので、みなさんは、いい釣りができますように……!!
さてさて。
来週のドンドンウエンズデー定休日は、バス釣りに行く予定です。